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闇の守り人

Posted on 2016年5月22日 | No Comments

上橋菜穂子による異世界ファンタジー小説、守り人シリーズの第二作となるのが本書。チャグムの護衛を無事に終えた短槍使いの女用心棒 バルサが、槍の師匠であり、養父であるジグロの供養のために、自らの故郷であるカンバル王国に向かうところから、物語ははじまる。

前カンバル王の陰謀に巻き込まれ、裏切り者とされたジグロの汚名を晴らそうと、動き出すバルサだったが、カンバル王国を支える秘密と、新たな陰謀に巻き込まれていく。カンバル王国の支配民の伝説、「山の王」の存在、被差別民の伝説、ルイシャ(青光石)の謎、大いなる自然の力を忘れた人間が浅ましい姿を晒すのは、前作からの本書のテーマを描く重要な要素だろう。

とはいえ、バタバタとした物語の展開はあるのだが、そこに広がりは感じられない。一直線、あっという間にクライマックスを迎えて、あれれという間に、あっさりと終わる。あっさりの原因というわけでもないだろうが、トロガイやタンダなど、呪術師たちは本書に登場しない。

闇の守り人 (新潮文庫)




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