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贈る物語 Mystery 九つの謎宮

Posted on 2015年2月25日 | No Comments

新本格ムーブメントの火付け役たる綾辻行人による、古今東西ミステリ選集。いわゆる本格推理。珠玉の9編が集められていて、WHO 誰が?、HOW どうやって?など、いくつかのパターンに分類されており、どこから読んでも楽しめるようになっているが、まずは順序通りに楽しもう。

ミステリに馴染みのない自分は、山田風太郎『黄色い下宿人』」以外はどれも初読なので、純粋に新鮮に楽しむことができた。特によかったのが、連城三紀彦『過去からの声』だ。読み始めてしばらくは、どこがミステリなのだろうか、という疑問を抱きつつも、渋い味のあるモノローグに魅了されていく。後半の展開も派手ではないが、なんとも味わい深い意外性があって、こんなミステリのスタイルもあるのだなと気づかされた。

カー『妖魔の森の家』は、雰囲気というか空気感が絶妙に独特で、ホラー的な物語となっている。また、ノックス『密室の行者』も、ミステリ定番的の面白さ。伏線がいい具合に効いていて、トリックがわかったあとに、ついつい唸ってしまう。気晴らしに、気分転換に、脳みその掃除に、ミステリ入門に、これぞミステリという定番を集めた本書がおすすめだ。

贈る物語 Mystery (光文社文庫)




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