> | > 地図を読む (自然景観の読み方 新装ワイド版)

地図を読む (自然景観の読み方 新装ワイド版)

Posted on 2015年2月19日 | No Comments

いわゆる登山における読図ではなく、純粋に地図を読むことを楽しむための指南書。読図に関する本は、これまでも何冊か読んできたが、いわゆるルートファインディングのための読図だ。本書のように、地図から土地の成り立ちや自然、歴史など様々なことに想いを巡らし、楽しむことができるということは、新たな発見だった。

読まれるのは、沖縄のサンゴ礁の島、上野周辺など東京の街、干拓地や海岸に河川に、奈良の古墳に、富士山頂、秋吉台に剱岳など、さまざまな場所(地図)だ。

著者の五百澤智也(いおざわ ともや)は、日本の地理学者で、山岳・氷河地形研究者であり、また山岳鳥瞰図作家として知られる人。文章は端的でわかりやすく、無駄がないのだが、味がある。

本書は岩波書店らしい、渋い装丁に、渋い内容となっている。しっかりとした知識を学ぶことができるが、お勉強っぽくもなく、くだけすぎているわけでもない。なんとも、知を刺激するのが上手いのだ。この自然景観の読み方シリーズ、どれも読んでみたいと思わせる。他のシリーズは、山を読む、森を読む、雲と風を読む、日本列島の生い立ちを読むと、どれも興味深いものばかり。

本書を読み込むことで、地図というただの2次元から、3次元がシームレスに繋がるばかりか、人の暮らしまで見えてくる。

地図を読む (自然景観の読み方 新装ワイド版)




Leave a Reply

量子的跳躍 quantum leap. Powered by Blogger.