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不透明な時代を見抜く「統計思考力」

Posted on 2014年11月16日 | No Comments

統計の入門書。数式無しでわかりやすく説明する、という難しいハードルをクリアしている。統計という難易度が高そうな内容ながら、さらさらと読み進めることができる。小泉改革は格差を拡大したのか、という表紙の一文が、釣りというか、上手い具合に本書のフックになっている。

データは議論のための共通言語ということで、まず第一章では、生データにあたることの大切さを説く。続く第二章では、データをいかに料理するかという話。ここからが、統計学の本領発揮だ。平均値と中央値の差、べき分布・パレート分布、分散に標準偏差、正規分布にワイブル分布など、かなりわかりやすく丁寧に説明されている。因果からはじまる相関の説明は、かなりよい。

本書でわからない、なぞとほざくのは、頭が悪いとかどうとかいうよりも、脳になにものも受け入れないようにしてるだけだろう。感覚とか、ニュースで誰かが言ってたからとか、偉い先生が認めていたからとか、当たり前だろうと、固い頭を余計に固くする前に、データにあたろう。データや、それをもとにしたグラフから、何かを読み取ろうとする行為は、犯人を見つけるための推理のようで、なんとも楽しい思考ゲームだ。グラフを読めたときの快感は、たまらない。

統計本はこれまでも何冊か読んできたが、スタートはこの本から、と自信を持ってお勧めできる一冊。

不透明な時代を見抜く「統計思考力」




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