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クローディアの秘密

Posted on 2012年11月11日 | No Comments

少女クローディアは、弟をさそって家出をします。ゆきさきはニューヨークのメトロポリタン美術館。そこでこっそり生活するうちに、2人はミケランジェロ作とされる天使の像にひきつけられ、その謎を解こうとします。

家出を物語の中心としており、いわゆる児童文学の王道のテーマではあるのだが、家出の冒険譚といっても、まったく都会的で知的でお洒落な物語。また、裏の主人公といってよい物語の語り手が、大人の女性(老女 おばあさん)であることから、成熟した大人のテイストも感じさせる。

クローディアが家出をする理由、弟ジェイミーを連れて行く理由、メトロポリタン美術館を住処にするセンス、ファンタジーに逃げない生活の描写、ミケランジェロにまつわるミステリの面白さ、物語に無駄は一切無く、ストーリーの流れのなかに一気に引き込まれる。後半のフランクワイラー夫人とクローディアの、秘密についてのやり取りが素晴らしい。

秘密よ。秘密は安全だし、人をちがったものにするには大いに役だつのですよ。人の内側で力をもつわけね。

クローディアの秘密 (岩波少年文庫 (050))



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