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超・美術館革命――金沢21世紀美術館の挑戦

Posted on 2012年9月30日 | No Comments

金沢21世紀美術館の初代館長であり、大阪市立美術館、そして現在は兵庫県立美術館の館長 蓑豊による美術館論。

美術館と街のかかわり、美術館と経営・集客の仕組みづくり、魅せる企画のつくりかた、子どもに対するアプローチ、日本の美術館について等、これまであまり語られてこなかった美術館についての話が、著者の経験をもとにして語られている。ある意味で、あたりまえのことばかりではあるが、公立美術館という枠になかでは異端なのだろう。

本書は同じ話が繰り返されることが多く、少々くどく飽き飽きしてくるし、巻末の村上隆との対談も蛇足というか、お互いよくわかっていない同士で、本書の内容をリピートしているだけなのが残念。

今の親たちは、子どものほしいままの行動を、子どもの自由な発想の表れだと勘違いして、むしろ目を細めながら眺めて、制約を加えようとはしない。それで先生に叱られれば、逆に先生に抗議に行く。そういう過保護の環境で育てば、ひ弱な、一人よがりの子ができて当然だろう。

 しかし今は、招待するのは全小中学生ではなく、小学校四年生だけにした。なぜ小学校四年生なのか。
 全小中学生を招待して彼らの反応を観察したとき、私は感じたことがあった。やっぱり一、二年生では、まだ集中力がないので、ここで作品に触れたことをあまり覚えていないだろう。五、六年生もダメ。中学になったらもっとダメになる。なぜか。五、六年生になると、異性に興味を持ち始めるからだ。美術館に来ても、好きな異性ばかり気になって、作品を見るどころではない。
 だから、小学四年生、十歳なのだ。

 日本の場合、ボランティアとはどういうものなのかという位置づけというか、認識が定着していなくて、考え方に個人差があり、中には、見当違いの解釈をしている人もいる。ボランティアなのに、「交通費を出せ」とか「昼食代を出せ」と言われることがある。ボランティアの意味が分かっていないのだ。
 ボランティアとは「全く無料で働くこと」なのだ。アゴ(食事)アシ(交通費)付きのボランティアなんて、ない。

超・美術館革命―金沢21世紀美術館の挑戦 (角川oneテーマ21)



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